FX海外業者のチャンスとリスク
※本ページにはPRが含まれます。 ツイートFX海外業者には国内と違ってハイレバレッジなど魅力的ですが、
税金をしっかり取るため金融庁も黙ってはいません・・・。
そのリスクをしっかり理解しておきましょう。
海外業者として代表的なのが、オーストラリアのPepperstoneでしょう。
MT4での自動売買が可能で、スプレッドも狭いので大変魅力的です。
レバレッジもなんと400倍もあり、資金効率も抜群です。
FX-ONのバックテスト・フォアワードテストでも多く利用され、推奨口座と
なっていますし、きっと多くの日本人の方が利用されていることでしょう。
しかし、ここに大きな落とし穴があることを忘れてはいけません。
一見美味しそうだとよく分からずかじってみると、
口から火を噴きます。
そう、2014/5/1に大ニュースが。
「日本金融庁、豪証券投資委員会、豪FXブローカーによる
日本居住者の受け入れを禁じる方向へ」
ソースはフォレックスマグネイトのサイトより
日本語の要約記事はこちら
英語のオリジナル記事はこちら
どこかで聞いたような記事ですが、2013/6頃から既に始まっていました。
スワップフリーで人気を博したTusarFXですが、こちらも日本政府からの通達で
日本人口座は全て閉じられるという騒動があったばかりなのです。
当然他の海外業者にも圧力がかかるんだろうなという推測はできました。
そしてついに日本人に大人気、Pepperstoneにも。という流れです。
そりゃあ、日本人の投資資金が集中しているところから手が入ります。
ただ、この報道に対してPepperstoneも見解を表明しております。
Pepperstone見解はこちら
上記ページの反論によると、フォレックスマグネイトの取引停止記事
は誤報であって、まだまだ使えるから心配しないでね。とのこと。
ここで取引停止を認めてしまうと大混乱になるので、まだ大丈夫と
弁解しているともとれますが、真偽のほどは各自で判断するしか
ないかと思います。
ただ、事実としてTusarFXは日本政府の通達により日本人口座を
停止していることだけは忘れないでください。
日本政府としては、日本人が海外のFX業者で儲けたことによる税金を
取りそびれる可能性を何としても排除したいと考えています。
1000兆円を優に超える借金大国日本は、消費税も上げ、相続税も上げ、
次々と増税策を打ち出しています。
それだけ日本の家計は火の車なのです。
もちろん儲けた分は総合課税で確定申告するべきなのですが、海外だと
申告しそびれたとしてもなかなか突き止めるのに労力がかかります。
(マイナンバー制度の準備も着々と進んでいそうですが…。)
だったら、日本の金融庁が認めた国内業者でFX取引をしてもらって、
儲けたらちゃんと税金20.315%をを払って下さいね!ということなのです。
これなら、透明性があり(透け透けですが)、とりっぱぐれがありません。
ということで、エッジのあるPepperstoneの使用も時間の問題となる可能性が
高いです。ただ、資金が凍結されるわけではないでしょうから、
もし口座をお持ちの方は、徐々にポジションを減らしていつでも撤退
できるように準備を始めることをおすすめします。
TusarFXの時も、パニック気味の出金ラッシュで手続きに時間がかかったようなので、
Pepperstoneをもう使わないのであれば、早めに資金を戻しておくのもよいでしょう。
スキャルピング中心の方は特に問題ないでしょうが、中長期のポジション取りを
されている方は要注意です。
もし時間がなければ、今の口座のポジションを閉じると同時に、全く同じポジションを
日本の口座で取れば、トータルではスプレッド程度の損失で済みます。
ただし、利益または損失を一度「確定」してしまうことにはなりますので、年度の納税額
には影響が出る可能性ありますのでタイミングをよく考える必要があります。
以上のように海外業者を利用するチャンス(メリット)とリスク(デメリット)を
よく理解しておく必要があります。今回のPepperstoneに限らずです。
そして過去のTusarFXの事例を活かしましょう。
また、フォレックスマグネタイトのニュースでこんな記事もあります。
日本金融庁、無登録ブローカーへの警告を一層強化へ
トラブルが絶えないことも一因でしょうが、今後ますます海外業者への
締め付けが厳しくなっていくことが予想されます。
実際に、何かと理由を付けて出金してもらえないとか、連絡がつかなくなるとか、
無登録の海外業者によってはトラブルが発生しているようです。
金融庁のサイトに、警告書を送った金融商品取引行を行う無登録業者も載っていますので、
一度参考にしてみてはいかがでしょうか。知っている業者もちらほらと…。
ただ、日本人の一部がFX海外業者に流れてしまうのも、国内業者の魅力が足り
ないからという一面も当然あるのではないでしょうか。
投資でも税制でもインフラでも何でもそうですが、自然な流れとして、よりよい国へ
資金も人も気持ちも流れてしまいます。
そういう意味では、規制でがんじがらめにするよりは、日本という国の税制を
他国より魅力的にしたり、Pepperstoneに負けないくらいのFX国内業者の
営業努力も必要なのではないかと感じる次第です。
そうすることで、日本人が国内で稼いで多くの税金を納めてくれるばかりか、
中長期的には海外からも投資家がやってきて税金を納めてくれるくらいの
好循環も期待できるのではないでしょうか。
レバレッジではかないませんが、Pepperstone並みのスプレッドを求めるのであれば、
国内業者ではやはりAlpari Japan(アルパリジャパン)がおすすめです。
もしまだ口座を開いていなければスキャル用にご検討されてみてはいかがでしょうか。
国税はお金の警察です。
タックスポリス。(古いですが映画の「マルサの女」を見ると実感できます。笑)
儲けたら世の中に還元する意味でも必ず納税しましょう。
PepperStone(ペッパーストーン)ついに日本人口座中止へ
やはりこの運命の日がやってきました。
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)からの要請で、
PepperStoneもついに日本人口座の停止となります。
2014/10/2〜 日本人口座新規開設中止
2014/12/31 日本人口座強制決済・取引停止
年末のカウントダウンへ向けて、ペッパーストーンに口座をお持ちの方は、
次の手を打つ準備を始めましょう。出金はできますのでご心配なく。
対応としては、大きく以下の2通りでしょうか。
同様にスプレッドを重視するなら、引っ越し先はアルパリジャパンが
おすすめです。ハイレバレッジがどうしても必要で、国内業者で
安全運用したいなら、法人化も一つでしょうね。
今後も金融庁に登録されていないFX業者は同様の動きが
起こるものと予想されますが、それでも海外がよいのなら。
想定の範囲内ということで、以上のように粛々と対応を進めていきましょう。